

日本語学科のマケドニア人との写真。日本語も英語もすごく上手で先生も素敵な方でした!
※本記事は、智菜津さんの留学スタート時(2018年3月)の為替レート、1MKD(マケドニア・ディナール)=約2.1円、1ユーロ=132.5円で計算しています。
*マケドニア旧ユーゴスラビア共和国は国名が変わる可能性があります。(編集部調べ 2018年11月現在)
留学プロファイル
- 名前:筒井智菜津(つつい ちなつ)さん
(21歳※留学時) - 留学国: マケドニア旧ユーゴスラビア共和国・スコピエ
- 留学形態: 海外インターンシップ
- 期間: 2018年3月〜2018年9月
- 滞在方法:最初の2ヶ月はゲストハウス、残りの期間はシェアハウス兼オフィスにシングルルームに2人暮らし
留学について

マケドニアの世界遺産の街、「オフリド」。赤い屋根が特徴的だそうです!

智菜津さんの友人が描いてくれたマケドニアの場所(赤いところ)の地図!左隣のアルバニア横は地中海。その先はイタリアとのことなので、イタリアの近くにある国ですね!
大学3年生を終えた3月の春休み期間から、休学をし、マケドニアに海外インターンシップに行く。
最初は基礎知識の勉強、面接の補助、オフィスの引越し先探し、新規事業開発を担当し、2週間目からシステムプロジェクトグループの一員になる。
2ヶ月目からはシステム開発プロジェクトリーダー(PL)と新規事業開発担当の2つを行い、3ヶ月目からはさらに担当が1つ増える。
4ヶ月目に入ると、新規事業開発メンバーが増えて本格化したのち、約6ヶ月で帰国。
留学タイムライン
- 2017年11月〜2018年3月: 留学準備(アルバイト)
- 2018年3月〜2018月9月:IT企業でインターンシップをする
- 2018年10月:帰国
智菜津さんのマケドニア海外インターンシップ費用の内訳(費用合計:約1万2300円/6ヶ月)

智菜津さんが勤務していた会社のメンバーで、この時はオフィス引越し祝いをした時だそうです!楽しそうですね!
費用合計:約1万2600円/6ヶ月間
- 授業料総計:o円(インターンシップのためなし)
- 生活費総計:約1万2300円(6000DEN)
1ヶ月の生活費:約2100円
【生活費内訳】
- 家賃:0円
- 食費:0円
- 光熱費:0円
- 交通費:0円*徒歩のためなし
- 交際費:約2,100円(1000DEN)/月
- 携帯電話料金:0円
- インターネット代:0円
※家賃、食費、光熱費、携帯料金、インターネット代は全て会社負担のため0円と表記。
「海外インターンシップをしよう!」「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国に行こう!」と思った理由

一番仲がよかった友人(左)と一緒に、友人のママ(手前中央)さんとおばさん(中央奥)の職場に行ったところ!
きっかけは、日本と海外の就活スタイルが違うことを知って「ギャップイヤーをやろう!」と思いたったことです!(笑)
*ギャップイヤーとは、節目の間(例えば学年が上がるまでの間の期間など)で自由に過ごす時間のことだそうです。(編集部調べ)
真面目に話すと、大学1年生のときに、フィリピンに2週間住居建築ボランティアに行ったのですが、そのときに初めて海外の友人ができ、価値観の違いを感じたことがきっかけです!
そのときに私は
「今まで私はなんて狭い世界にいたのだろう…!」
「世界って広い!!」
と感じ、そこからもっとたくさんの海外の友達を作りたいと思ったので、国際交流サークルに入り、アメリカ人とシェアハウスを1年間ほどしていました。
そして、大学3年生になり、就活を始めた頃にシェアメイトに相談したところ、日本と海外では就活のスタイルが全然違うことを知り、そのスタイルの違い、つまりは日本と海外の”GAP”を知りたくなってしまい
「よし、ギャップイヤーを作ろう!」
と思いたってしまったのです!(笑)
「なぜ、マケドニア?」
とよく聞かれるのですが、実は英語が通じれば国にこだわりはなくて…
でも
- 海外で長期的に生活して、いろんな価値観に触れたい、友達を作りたい!
- 就活の前にIT企業でインターンをして、会社を選ぶ基準を定め、興味あるIT企業ではどんな仕事をするのか、ベンチャー、ITの業界を知りたい、成長したい!
という気持ちが大きく、海外インターンという形態でたまたま希望にフィットしたのがマケドニアの企業でした!
これも友人に紹介してもらったので、偶然と運命ってやつですかね!(笑)
留学費用を貯めた方法
約30万円を目標に、2017年の11月からひたすらバイトをして、月に15万円くらい稼いでいました!
年末年始の忘年会や卒業飲みイベントでちょっと削られてしまいましたが…(笑)
智菜津さんが教える!留学費節約の3つのポイント

会社にいた猫のHanaちゃん!
いつもそばで幸せをくれて、心の支えになってくれたそうです…!
1.会社負担がどこまでか調べる!

マケドニアの伝統料理の一つ、「ショップスカサラダ」で、上にかかっているのはホワイトチーズとのこと!
私の場合は、生活費の内、食費、家賃、日用品、マケドニア行きの航空券が全て会社負担でした。
その分、給料は出ないですが、ほぼ身の回りのものは会社が負担してくれたということもあり、
実質負担が交際費と、帰りの飛行機代のみで、かなり安く海外インターンシップに行くことができました!
会社によっては私のインターンシップ先のように会社が負担してくれる場合もあるので、事前に調べることをお勧めします!
2.旅行先の飛行機チケットを要チェック!

マケドニアで作ったパスポートケースで、名前も入れてくれて約1800円(857DEN)くらいだったそうです!
「海外に行ったからには、旅行もしたいよね!」
ということで、私はスペインのバルセロナに行くことを決めたのですが、航空券のチケットがやはり高いので、「行く!」と決めた日から、何日もチケットサイトを見て、安いのを探していました。
そうして何日もチェックしていたら3000円でいけるチケットを見つけたのでそれでスペイン行きを決定しました!
3.乗り物を効率よく使う!

スコピエはマザーテレサの出身地でもあルソウで、ここはそのマザーテレサ博物館とのこと!
マケドニアという国自体が、物価が非常に安くなっているので、タクシーが初乗りで約80円(38DEN)、日本で4キロほどタクシーを使ったら1800円かかるところ(智菜津さん調べ)が、約300円(143DEN)で行けてしまったり、バスに関してはさらに安く1回乗車で約74円(35DEN)という、激安料金でした。
基本的に私はゲストハウスや、シェアハウスで生活していたので、交通手段である、タクシーやバスを使う場面があまりなかったのですが、もしマケドニアで移動する場合にはタクシーやバスを使うのも全然アリだなと思いました!
マケドニアの物価について「最貧国とも言われているので全体的にかなり安い印象!」

智菜津さん(右)と友人(左)で美容院へ行った時の写真で、真ん中は現地の美容師さん! シャンプー、リンス、ヘアカットで約1260円(600DEN)だったとのこと!
マケドニアはヨーロッパの中でも最貧国とも言われている国の一つで、物価は日本の半分かそれ以下のような印象でした。
特に食品系が安く、例えばトマトなんかは、6個で約70円(33DEN)(日本だと4個入りで370円)という驚きの値段…!
さらに、レストランにいってもお酒1杯とメイン、サラダを2人で食べて1人あたり約1000円(476DEN)ほどでかなり満腹に食べれるほど…!
もちろん、スーパーやローカルマーケット、ショッピングモール、レストランごとに値段は変わってくるとは思いますが、
日本で生活していた身からすると、基本的には「安い」を上回って「激安!」な印象でした!(笑)
しかし、洋服は日本とあまり値段が変わらないか、ちょっと安いくらいの印象だったので、本当に節約を考えている場合には、日本から衣類を持っていくのも全然良いかと思います!
留学してよかったこと「社会の厳しさを知った!」「人の優しさを実感した!」

旅行の時に友達とみんなで撮った写真!
社会の厳しさと、人の温かさに触れ、「自分が今後どう生きていきたいか」を考えるきっかけを得られたのが、1番留学してよかったことです!
週5日1日8時間(残業)の仕事をしていて、土日は友達と遊んだり、旅行をしたり、仕事のために勉強をしたりしていました。
私は、文系学生でITの知識がほとんどなく、それでもどんどんと変化していくこの業界、覚えても次は新しいことや、違うことに進んでいくので、ついていくことがやっとでした。
さらにいうと、最初は会社に女の子がいないこともあって友達作りもすごく難しかったですが、イベントを通じてや、日本語学科の人とも友達になることができ、その輪がどんどん広がったことが私にとってはとても嬉しかったです。
海外で、長期的に生活することで、現地の人の生活の様子や、将来を語り合ったり、現地の人の家に泊まらせてもらったり、もちろん、マケドニア人だけでなく、トルコ人、デンマーク人など国際豊かな友人もたくさんできました!
特に面白かったのは、マケドニアにそもそも日本人がいること自体が現地では珍しいそうで、「私の意見=日本代表!」になっているような雰囲気も出ているような感じもしたことがちょっと、面白くもあり、楽しくもありました。(笑)
私がインターンしていた企業先では、私自身が上司とクライアントの間に立つことも多く、正直辛いと感じたこともありましたが、
「自分はこの仕事が向いていない、あまり好きではない。けれど、人と話すことは好き」
ということを、改めてこの仕事を通じて自分は何が好きで、何が嫌いかをはっきりと認識することができたので、結果的に行ってよかったなと思っています!
マケドニア人はとても優しい人が多く、「迷惑」という概念がないようで、
「人は1人では生きていけないし、迷惑をかけてしまうものだから、困っている人をいかに助けるか」
ということを大切にしている人が多く、それがとても心温まり、私もこの人たちのように、優しい心を持って人に接したいと思いました!
これから留学する人への金銭面でのアドバイス「海外に行きたいと公言すれば、自然とやってくる、自分に合った留学情報!」

モロッコに行った時の写真で、街全体が素敵すぎて4日間もモロッコに滞在してしまったそうです!
今回、私が行ったマケドニアという国自体が比較的に物価が安い国であったので、節約はそれほど考えてはいませんでしたが、もちろん、海外に行くと決めた時には徹底的に調べ、
「海外に行きたい!」
ということを公言し、色々な人に相談していました。
そしたら、自然と情報が集まって、今回の海外インターンシップと出会うことができました。
正直、無給インターンで生活費はほぼ免除という「実質ほぼ無料」につられた結果、大変な思いもしましたが、
「学生のうちだからできた失敗でもあり、経験かなぁ〜」
と今は思っています。
最近では、調べると海外留学者に向けた奨学金制度があったり、有給の海外インターンがあったり、ワーキングホリデーなんていうのもありますが、
どの形態であれ、海外留学に迷っているのであれば、私は行くことをオススメします!
行って後悔はしないと思いますし、これから長い自分の人生を逆算してみたら、学生生活を1年や2年、長く生活することは大した時間ではない反面、得られるものはとても大きく、自分にとってとても大きい財産になるのではないかと思います…!
もし迷っているのであれば、行くことをオススメしますし、行けるまで一緒に道を探すお手伝いもします…!笑
ぜひ、チャレンジしてみてください!