夫婦でバンクーバーワーホリ(愛犬付き)!総額費用約130万円/1年間(田中彩乃さんのカナダワーキングホリデー)

旦那さんと犬を連れて、カナダでワーキングホリデーをされていた田中彩乃さん。スケボーはアメリカから輸入。

 

※本記事は、田中さんの留学スタート時(2016年6月)の為替レート、1カナダドル=81.17円で計算しています。

 

留学プロファイル

  • 名前:田中 彩乃(たなか あやの)さん
    (29歳※留学時)
  • 留学国:カナダ・バンクーバー
  • 留学形態:ワーキングホリデー
  • 期間:2016年6月〜2017年6月(12ヶ月)
  • 滞在方法:1軒家の地下室(1BR/ペットOK/家具無し)を夫婦と犬1匹で借用。

 

留学について

夫と愛犬と散歩中。

 

2016年6月に夫と愛犬と共にバンクーバーへ渡航。

語学学校には通わなかったため、ワーキングホリデー中の11 ヶ月間は夫婦そろって寿司レストランに勤務。

到着2ヵ月目から夫が通っていたブラジリアン柔術のジムへ6ヶ月遅れで入会し、地域の方との交流も行う。

 

留学タイムライン

  • 2015年4月〜6月:ビザ申請・取得
  • 2015年6月〜2016年6月:準備期間
    ※WEB&グラフィックデザイン業務と派遣の仕事を掛け持ち、犬のワクチンや書類等の準備
  • 2016年6月〜2017年5月:寿司レストランでアルバイト。
  • 日本のクライアント向けにWEB&グラフィックデザインの仕事も行う。
  • 2017年2月〜2017年6月:グレイシーバッハバンクーバーで柔術クラスに参加。
    (白帯ノーストライプからツーストライプになる)
  • 2017年6月:帰国。フリーランスとしてWEB&グラフィックデザインの受託を行う。

 

田中さんのカナダ・ワーキングホリデー費用の内訳(費用合計:約194万円/1年間)

日帰りでアメリカ(シアトル)へ野球観戦に。

 

費用合計: 約130万円(約1万6千カナダドル)/1年間(12ヶ月)

【授業料総計:0円(学校には通っていない)】

【生活費総計: 約130万円/1年間(12ヶ月)

1ヶ月の生活費: 約108,200円(1,333カナダドル)

 

【生活費内訳】

  • 家賃: 53,800円/月(663カナダドル)
  • 食費: 約16,200円/月(約200カナダドル)
  • 光熱費: 0円(※家賃に含む)
  • 交通費: 約3,700円/月
    (夏は自転車通勤のため0円、秋冬の半年間はバス通勤で約92カナダドル)
  • 交際費: 約16,200円(約200カナダドル)
  • 携帯電話料金: 7,300円(90カナダドル)
  • インターネット代: 11,000円(135カナダドル・テレビ代含む)

※食費と家賃は夫と2人暮らしのため、実際の費用を半額にして計算。
※それ以外の費用も1人分。

※渡航費、留学中の旅行代金を含まず。

 

「留学しよう!」「カナダに行こう!」と思った理由

夫婦で通っていた柔術のジム帰りに、近所の大型スーパー「Safeway」で買い物。

 

「カナダに行こう!」と思った理由は、大学時代にカナダ・モントリオールへフランス語留学をした事でした。

留学を通して、カナダが好きになったことがきっかけで、社会人になってからも「もう一度カナダで暮らしたい」という気持ちをずっと持ち続けていました。

また、

  • 『ここに住みたい!』と思う国が日本以外にもあるかもしれない
  • もっと実用的な英語を身に付けたい!

とも考えていたので、海外移住に興味のあった夫と話し合い、「(日本以外に)住みたい場所探し」の一歩としてバンクーバーへワーキングホリデーで行こうと決めました。

そして、都市をバンクーバーを選んだのは、気候を中心に考えたためです。

大学時代に留学したモントリオールでは、マイナス30度にもなるような豪雪の冬を過ごしましたが、バンクーバーではめったに降りませんでした。

また、西海岸はカナダの中でも

  • 特に過ごしやすい気候の地域
  • 都市部と自然のバランスも良さそう

だったので、バンクーバーを選びました。

夫婦で犬も連れていくのに、留学や観光で長期滞在するにはあまりにも費用がかかり過ぎますし、「海外で働きたい!」とも思っていたので、年齢が間に合ううちにワーキングホリデーを利用しようと考えていました。

 

留学費用を貯めた方法

方法は2つで、

  1. 働いて費用を貯める
  2. 外食を減らして食費の節約

です。

ひとつの「働いて費用を貯める」は、2014年頃から始めた「WEB&グラフィックデザイナーの仕事」と、渡航の4ヶ月前から「カタログ編集」の仕事をしていました。

もうひとつは、「外食を減らして食費の節約」は、準備期間中の1年間は、外食を減らすことで節約し、航空券とは別に2人で50万円貯めました。

夫も社会人として忙しく働いていたこともあり、外で食べてしまうことがほとんどでしたので、この方法は非常に効果的だったと思います。

航空券は1年オープン往復(※1)が18万円/1人、犬の往路が約4万円、復路は32,468円(400カナダドル)/1匹でした。

※1……出発から1年間、帰国日の変更が可能な航空券

 

田中さんが教える!留学費節約の3つのポイント

スーパーで販売していた果物。

 

1.自炊は1番の節約ポイント!職場をレストランにするとまかないも!?

節約ご飯で作っていたビビンバと水切り豆腐の刺身。

職場の寿司レストランで美味しいまかないが出るので食費の節約に助かりました。

勤務先のまかない以外はほぼ自炊です。

ダイエットをしている時は、タンパク質中心メニューにしたり、少しおいしいものが食べたい時は、ちょっと張り切ってご馳走を作ったりと日によって内容を変えていました。

ランチは自炊以外に近所のお店でテイクアウト。

たまにカフェやレストランでも食べました。

テイクアウトで1番よく利用したお店は中東料理屋です。

グリルチキンの乗ったライスプレートが約811円(10カナダドル)で、ボリュームもありとても香ばしかったので、お気に入りのお店でした。

 

2.食費はまとめ買いして冷凍がお得!

キングクラブの脚、約5,270円(64.99ドル)/1kg。海鮮が豊富。

アジア系のスーパーで日本食材や、Costcoで枝豆、コーヒー豆などまとめて大量買いし、冷凍保存していました。

枝豆は2kgで約10カナダドル、コーヒー豆は1.3kgで約11カナダドルで買えました。

ブラックコーヒーはあまり売られていないうえに、1リットル5カナダドルほどするので、豆を買って淹れるとお得です!

近所のスーパーでは旬の果物や野菜など、安くなっているものを買っていました。スーパーによって買うものを分けるのもポイントだと思います。

 

3.お店のポイント制度をうまく活用!

 

スーパー、ドラッグストア、ペットグッズ店などで、ポイント制度を活用していました!

ポイントが貯まると会計からディスカウントをしてくれたり、金券に変えてくれたりしてくれるお店が多いです。

アプリを入れるとクーポンももらえるので、ダウンロードして、お得情報にはいつもアンテナを張っていました。

 

現地での仕事(アルバイト)!「チップが収入を左右!? 寿司レストランでのアルバイト」

 

寿司レストランで私はサーバー(ホール)を、夫はキッチンスタッフをしていました。

サーバーは時給約800円(9.60カナダドル)に加えて日払いで現金チップがもらえます。

チップを含めたお給料は、フルタイムで働くと夏場は月間で平均して約23万円(約2800ドル)、冬場は約15万円(約1800ドル)ほどでした。

バンクーバーは観光地のためオンとオフシーズンで客数が大幅に異なり、チップ収入に大きく差が出るんです。

あと、キッチンスタッフは時給で約900円(10.75カナダドル)、月2回の給料日に少額ですが現金チップがもらえます。

フルタイムで働いて月平均、約15万円(約1,800ドル)でした。

 

バンクーバーの物価について「高いだけじゃない!お得な商品を見つけて生活全体で費用考える!」

「Take For Free」と貼紙して道に置いてあった家具。拾ってきて使っていました。

 

バンクーバーはこの何年かで不動産価格が高騰しているようで、家賃がとにかく高い印象を受けました。

節約を考えるなら、シェア人数、部屋の広さ、立地など妥協せざるを得ないかもしれません。

私の場合は夫と2人で住んでいたので、1人分にすると、少し安く済んだ方かもしれません。

ファストフードは安いですが、ちょっとしたレストランやバーでも10〜20%のチップを乗せるので、外食費は日本に比べると高くつくイメージです。

安かったものというと、北米メーカーのファッションアイテム!

やはり日本で買うよりお得で簡単に入手しやすいです。

また、スーパーでは世界各国の食材や調味料が豊富で、まとめ買いや量り売り等をうまく利用すれば自炊はとても楽しく節約しやすいです。

特に青果は新鮮で種類も多い印象でした。

ガソリンも日本より安く、カーシェアリングシステムが浸透しているので運転ができれば移動効率が上がります。

バンクーバーは全体的に街路樹や公園など緑が豊かで、リス、スカンクなど野生動物をよく見かける一方、北米発祥のトレンドは速くて日本未上陸のお店もたくさんあり、田舎と都会の絶妙なバランスがちょうどよい生活を作っていました。

車でショッピングに行くことも多くありましたが、犬を連れて散歩に出るだけでも楽しい街です。

 

留学生活について
語学学校以外での英語スキルアップ術は、「英語環境を作る」こと!

 

接客業ということを利用して積極的にお客さんと会話を楽しむことで、英語スキルのブラッシュアップに努めました。

自宅でもオンラインの英会話クラスを夜中に受ける、TVやネット動画では常に英語字幕をつけるなど、英語に触れる機会を多く作っていました。

みずから英語環境を作るのはとても大事だと思います。

また、ブラジリアン柔術ジムへ夫と一緒に通いました。

日本にいる頃からやっていたのですが、競技人口が男女ともに日本より多く、クラスも充実しており、技術も向上した上にローカルの友人も増えたので、とても充実した時間だったと思います。

 

留学してよかったこと
「行動しなければ得られなかった、行動したからこそ見えてきたものがあったこと」

買い物中。

 

100%行ってよかったと思います。行動しなければ得られなかった経験をたくさん積むことができました。

  • 家を探して借りる
  • レンタカーで運転する
  • お寿司や柔術について説明をする
  • 犬と夫と旅行する
  • 病院へ行く

など日本国内でするには取るに足らないことですが、これを「バンクーバーで、英語環境で」となると状況がまったく変わってきます。

新しい学びを得ることで、さらにまた「何を知らないか」「何が知りたいか」が見えてきて、移住したいという気持ちも強くなりました。

自分で限界を決めずに行動してよかったと心から思います!

 

これから留学する人への金銭面でのアドバイス
「優先順位を考えた予算立てが大切!」

自宅の近くの街路樹。

 

自分の中の優先順位をきちんと考えて予算を立てることをオススメします。

  • 住まい、食事、仕事、学校、何にお金をかけてどこで節約するのか?
  • 譲れない部分と妥協できる部分はどこか?

など。

行きたい国の情報はあらかじめしっかりと下調べをした上で無理の無い計画が必要です。

着いてからの支出シミュレーションをして、ある程度のハプニングも想定した上でリスクマネジメントができればベストだと思います。