※本記事は、取材時の為替レート、1ポンド=150円で計算しています。
大矢聡美さんの留学プロファイル
- 名前: 大矢聡美(おおやさとみ)さん
(18歳※留学時) - 留学国・都市:イギリス・サウザンプトン
- 留学形態:大学留学(正規留学)
- 期間: 2014年9月〜2018年6月(予定)
※本記事は、2017年4月時点、2年0ヶ月で計算しています。 - 滞在方法: 学生寮(2年目よりシェアハウス)
留学について
イギリスのサウザンプトン大学にて、社会学・社会政策を専攻。主に、ジェンダー・環境社会学を学習中。
2014年3月に日本の大阪府立高校を卒業後に、同年9月よりサウサンプトン大学に附属のファウンデーションコース(1年)を経て、2015年9月3年間の学部課程に進学。2018年6月卒業予定。
留学タイムライン
- 〜2014年9月:留学準備(アルバイト)
- 2014年9月〜2015月6月: サウザンプトン大学ファウンデーションコース
- 2015年9月:サウザンプトン大学学部課程スタート
- 2018年6月:卒業予定
大矢さんのイギリス留学費用の内訳(費用合計:約643万円/2年0ヶ月間)
費用合計:約649万円/2年0ヶ月間
【授業料総計:約415万円(約27,635ポンド)】
※ファンデーションコース1年分:約195万円(約12,980ポンド)
※サウザンプトン大学学部課程1年分:約220万円(約14,655ポンド)
【生活費総計:約276万円/2年間】
- 1ヶ月の生活費: 約 97,500円(約650ポンド)
【生活費内訳】
- 家賃:約56,000円/月(約375ポンド)
- 食費:約27,000円/月(約180ポンド)
※ランチ、おやつ、コーヒー代金など含む。 - 光熱費:約4,500円(約30ポンド)
※寮時代は家賃に含まれていた - 交通費:なし
※寮の時はバス定期が無料、現在は学校から徒歩圏内※ - 交際費: 約7,500円/月(約50ポンド)
- 携帯電話料金: 約2,500円/月(17ポンド)
- インターネット代:8ポンド
※寮時代は寮費に含む、シェアハウス時代は割り勘
※渡航費、留学中の旅行代金を含まず。
「留学しよう!」「イギリスに行こう!」と思った理由
高校生のころに、友達が一年間米国やアルゼンチンに自費で現地の高校に留学していたのに刺激を受けたのがきっかけでした。
なので、まずは「おおさかグローバル塾」という大阪府のプログラムに参加し、2週間で計7校のイギリスの大学を訪問し、そこで現地の学生と交流したり、講義を受けたりすることで、「長期でイギリスへ留学したい!」と思うようになりました。
わざわざ「学位をとりにいこう!」と思ったのは、
- 日本の大学で行きたいと強く思えるようなものがなかったこと
- 「英語で何かを習得したい!」という思いがあったこと
- 「1年の交換や休学の留学では物足りないのでは?」と思ったこと
が主な理由です。
あとは、親の理解とサポートを得るのが難しくなかったのも大きな一因でした。
留学費用を貯めた方法
学生なので、基本的に親族に出してもらいました。
その他は、アルバイトをして貯めるなどの方法ではなく、大阪府の「グローバル奨学金」で、ビザ申請費用、1年目の海外留学保険費用、1年目の往復航空券の計30万円支援していただきました。
大矢さんが教える!留学費節約の3つのポイント
大矢さんが実践された留学中の節約術をご紹介します!
1.野菜や果物は毎週月曜のマーケットで!
学校に毎週月曜日に野菜や果物が買えるマーケットが来ていて、それが安くて美味しいので、そこで買うようにしています。
マーケットや八百屋さんで野菜や果物を買うと、スーパーより安くて美味しいということが結構あります。そういう場所があればぜひ試してみてください!
ちなみに、お菓子は消費税が入っていて高いのでなるべく買わないようにしています。
2.ランチは夜の残りを学校でレンチン!
お昼ご飯は夜ご飯の残りをタッパーに入れて持って行って、電子レンジが学校にあるので、それを使ってあたためて食べて、節約しています。
そもそも、私は、1食分を作るのが苦手なので、いつも余らせてしまいます。なので、翌日のお昼用にこれを保存すれば、余ったごはんを無駄にすることもなく、お金も節約できて一石二鳥です。
3.旅行は格安航空(LCC)で!宿泊も友だちの家から民泊(Airbnb)!
これまで、イギリス国内に限らず、フランス、ベルギー、イタリア、ポーランドなど約10カ国に海外旅行も何回か行きました。
その際の移動手段は、基本的には、飛行機は格安航空(LCC)を使い、宿泊先はホステルかAirbnbで民泊、もしくは、あとは友達の家に泊まるようにもして節約してました。
また、国内旅行ですが、サウサンプトンからエジンバラまでの交通費は、飛行機代の他、家から空港までのバス代や電車代なども含み、往復約25,000円(約166ポンド)くらいでした。
現地バイトは、日系塾のアシスタント、翻訳など単発で!
- 大矢さんが行なっていたアルバイト
大学の単発バイト、日系塾のアシスタント、翻訳、日本企業のオンライン軽作業。
- 収入
塾アシスタント:時給1,050円(7ポンド)
翻訳:24,000円/1件(160ポンド)
日本企業オンライン業務:約3,000円/1回(約20ポンド)
- アルバイトの詳細
基本的に不定期で単発のバイトになりますが、大学のプリセッショナルコースのオリエンテーションのお手伝い、オープンキャンパスの際のスタッフ、現地の公文教室のアシスタント、翻訳のアルバイトなどをしています。
その他、日本の企業とインターネット上で完結する業務(クラウドソーシング)もたまに行なっています。
サウサンプトンの物価について「都市部より学校近くの方が外食が安い!」
サウザンプトンの物価というよりも、私の場合、初めての1人暮らしでしたので、初めて生活費を意識するようになり「生活費って高いんだ」と感じました。
日本では親と暮らしていたので、あまり生活費は気にしていなかったのですが、こちらに来て、はじめて日々の出費について考えるようになりました。
あとは、留学当初、為替が1ポンド190円まで上がってしまったので、「物価が2倍だぁ。」と感じてしまい驚いたのを覚えています。
また、細かい部分ですと、シェアハウスに住んでいた時は、1人ずつ洗濯するので、一度に洗ってしまう家族との生活と違い水道代が高いように感じました。
サウザンプトンと言っても、都市部と学校近くで若干物価が違い、後者の方が外食は安いので、学生であれば、なるべく外食をする際は、都市部よりも郊外の方がよいと思います。
留学してよかったこと
「留学で学んだ事を活かして、社会問題の解決に少しでも貢献したい!」
現在は、主に毎学期 4つの科目を取っています。
英語力の面では、「ファンデーションコース」を受けてからの入学でしたので、プレゼンは問題ないのですが、私の場合、リーディングが苦手で、授業の予習が追いつかず、今でも大変です。
英語に限らず、色々と苦労は多いのですが、中国人の優しい先生がチューターとしてサポートをしてくれるので、アカデミックな事も、そうでない事も親身に相談に乗ってくれて助かっています。
課外活動では、ジャパニーズソサエティの役員をしている他、「Enactus(エンナクタス)」というソーシャルビジネスの団体にも入っていています。
ただ、英語力はアップしてもシャイな性格はなかなか抜けず、まだまだ集団の中では聞き役に回ってしまっています・・
ですが、メンバーの事を知っていくうちに、少しずつではありますが「マシになってきたかな」と実感できるようになりました。
将来は日本に帰って就職を考えていますが、イギリスで「社会学・社会政策」を勉強したり、Enactusに関わるうちに、「自分でソーシャルビジネスを立ち上げてみたい!」と思うようになりました。
そのビジネスを通して、社会問題の解決に少しでも貢献できたらと思っています!
これから留学する人への金銭面でのアドバイス「シェアハウスの割り勘損に注意!!」
レートの変動が激しいので、出発時のレートを信用しないほうがいいと思います。
「1ポンド=250円」の時代があったと聞いたので覚悟はしていたのですが、案の定、私の滞在期には「1ポンド=160円」から「1ポンド=190円」まで上がってしまいました。
為替レートによっては、日本の2倍以上の物価になる事もあれば、日本とあまり変わらなくなる時期もありますので、レートには常に注意した方がよいと思います。
話題になってEU離脱(Brexit)でポンドは一時的に下落しましたが、また上がってきたのでヒヤヒヤです。
また、シェアハウスをするなら、金銭感覚が近い人を選ぶことをおすすめします。
なぜなら、水道・光熱費をみんなで割るからです。金銭感覚が合わない人と一緒に住むと、割り勘で損してしまうので、そこは注意する事をおすすめします!
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