※本記事は、緑さんの留学スタート時(2017年8月)の為替レート、1メキシコペソ=7.19円で計算しています。
留学プロファイル
- 名前:上野ソフィア緑さん
(21歳※留学時) - 留学国:メキシコ・メキシコシティ
- 留学形態:語学留学(大学独自の長期研修プログラムで提携校に留学)
- 期間:2017年8月〜2018年3月
- 滞在方法:ホームステイ
留学について
大学3年生の8月から、現在在学している大学が独自に行っている長期研修プログラムにて提携を行っている語学学校に留学。
最初の2ヶ月はメキシコ国立自治大学内にある語学学校、『Centro de Enseñanza Para Extranjeros(※通称CEPE(セペ))』のタスコ校に通い、3ヶ月目からは、同じくCEPEのメキシコシティ校に通い、スペイン語を学ぶ。
留学タイムライン
- 2017年3月〜2017年7月:留学準備(事前研修、アルバイト)
- 2017年8月〜2017年10月:語学学校CEPE(タスコ校)で初級クラスを受講
- 2017年10月〜2017年3月:語学学校CEPE(メキシコシティ校)で1学期(約2ヶ月半)を2回受講
- 2018年3月:帰国
緑さんのメキシコ留学費用の内訳(費用合計:約47万4000円/7カ月間)
費用合計:約47万4000円(6万6000ペソ)/12カ月
- 授業料総計:*0円
- 生活費総計: 約47万6000円(6万6000ペソ)/12カ月
*授業料は通っている日本の大学の費用で行けるため、0円と表記してあります。
1ヶ月の生活費:約47万4000円(6万6000ペソ)
【生活費内訳】
- 家賃:約25,000円(3,400ペソ)/月
- 食費:約6,000円(834ペソ)/月
- 光熱費: 約0円(※家賃に含む)/月
- 交通費:約1,500円(208ペソ) /月
- 交際費: 約6,000円(834ペソ) /月
- 携帯電話料金:約1,000円(139ペソ)/月
- インターネット代:0円
※渡航費、留学中の旅行代金に含まず。
また、インターネット代金も街中のFreeWi-Fiを使用していたため、0円と表記。
「留学しよう!」「メキシコに行こう!」と思った理由
「留学をしよう!」と思ったきっかけは、幼少期にメキシコで過ごした思い出からでした。
私は南米のグアテマラで生まれ、6歳までメキシコで過ごしたのですが、その後、日本に帰国した後も、中学生の時に短期の海外研修でドイツにいく機会がありました。
このドイツでの経験で
「やっぱり、もっと外国に行きたい!」
という気持ちが大きくなったんです。
そして、留学先にメキシコを選んだのは、幼少期に過ごしていたあのメキシコの雰囲気や、家族で過ごした思い出は、ずっと心の中に残っていて、それが忘れられず、
「私が生まれ育った街、メキシコに留学するぞ!」
と強く思うようになったのが大きかったです。
そこから私は、留学する前に
「少しでもスペイン語を学んでおこう!」
と思い、高校では第2外国語でスペイン語を履修し、大学進学の際は専門的にスペイン語が学べて、メキシコに提携校も持っているところを選びました。
私の大学は、大学が独自に行っているプログラムで長期的にスペイン語が学べ、しかも留学先が提携を組んでいる学校なので、もちろん、
- 留学先の成績が日本の大学の単位に認められること
- 休学をせずに留学ができること
この2つがさらに私の留学に対する気持ちを大きく高めました!
留学費用を貯めた方法
娯楽費として20万円くらいを目標に、週に3~4日ほどアルバイトに入って毎月貯金をしました。
ですが、それだけでは金銭的にも厳しいことから、両親の支援を少しもらい、留学する人のための奨学金も借りてそれを留学費用に当てていました。
緑さんが教える!留学費節約の3つのポイント
1.外食よりも自炊!
物価が安いと言われていますが、メキシコの長期留学中に旅行もしたかったので、
基本的には自炊をしていました!
外食でもメキシコでは安く満足に食べることができますが、自炊は食費を抑える上では1番の節約術になると思います。
そのおかげでちょっとした旅行にたくさん行くことが出来ました!
2.学生証を活用して交通費を節約!
日本でも学生証を見せると割引になるように、メキシコでも夏と冬の長期休みでは学生証を見せるだけでバス代が約5,400円(751ペソ)から約3,000円(417ペソ)と半額になりました!
メキシコは鉄道があまり主流ではなく、各都市への交通手段は主に飛行機、車、そして長距離バスです。
中でも長距離バスは本当に多くの人が利用しているため、今はかなり進化していて、快適なものや朝食が出るバスもあります。
私はその長距離バスを学生証をうまく活用して節約していました。
3.旅行先の宿をドミトリーで安くする!
旅行では、メキシコのオアハカ(記事の一番下の写真)に行ってきました。
標高が1500mもある場所で、その日は晴れていたので景色がすごく綺麗でした…!
そこまでの交通費は上記でもあるように長距離バスを学生証を使って半額くらいに抑え、旅行先の宿は日本人が経営しているバックパッカー向けのドミトリーに宿泊しました。
この宿はネットを駆使して探し、直接問い合わせ予約をして
1泊約1,200円(166ペソ)という安さでここに2泊することに!
この宿で、経験も年齢も全く異なる多くの日本人バックパッカーに出会え、多くの刺激をもらったことが一番の思い出です…!
メキシコの物価について「ファッションアイテムよりも娯楽施設の方が意外とお手頃!だからこそ娯楽施設を堪能すべし!」
「南米の物価は高いんじゃないかな…?」
と思うかもしれませんが、日本に比べるととっても安いように感じました!
私の場合、留学が学校のプログラムだったため、ホームステイ先と家賃が指定されていましたが、
安いところではホームステイ先の家賃、約2万5000円(3,400ペソ)と変わらない値段で一人暮らしも可能と聞きました。
また、特に私自身が安いように感じたのは娯楽施設です!
映画は約300円(41ペソ)で、しかも水曜日になると半額になります…!(破格過ぎです!笑)
安いからといって設備などが悪いのかと思うかもしれませんが、上の写真にもあるように日本より快適でした!
メキシコにももちろん、プレミアムシートなどもあり、サービスも格段と上がりますが、それでも約600円(83ペソ)と日本の鑑賞価格でメキシコでは映画を2本見れてしまいます。笑
さらに、メキシコ・シティにアメリカから来た最も有名な遊園地があるのですが、
1dayの乗り放題で約3,000円(417ペソ)、年間パスポートが4,000円(556ペソ)でチケットを購入できます!
日本の約3分の1くらい、もしくはそれ以下の値段なので、メキシコに留学した際には娯楽施設を楽しむことをお勧めします!
留学してよかったこと、「メキシコ人の優しさを実感した!」「一歩踏み出す勇気が大事だと知った!」
留学してよかったことは、メキシコ人の優しさに触れることができたことです。
親切な行為をすることが当たり前で、全ての人にサッと手を差し伸べているところを目の当たりにして、私は心暖かくなることがとても多かったです。
また、メキシコではたくさんの日本人に出会うことができました。
最初は
「せっかく留学するんだから、日本人と関わらないぞ!」
と思っていましたが、いざ話してみると歳も違えば考え方や見方も違っていて、同じ日本人でも価値観が違うことを改めて実感しました。
そして私自身、この留学で気づいたことは、「一歩踏み出す勇気」がとても大事であるということに気づきました。
というのも、留学前にスペイン語を勉強していましたが、相手の言っていることができているのに、返事ができない自分の状況にモヤモヤする時期がありました。
留学中もその状況が続いて、通っていた学校も語学学校で授業ばかりのため、友達を作るのに時間がかかりました。
しかし、
「ここままじゃダメだ!自分からもっと話しかけていこう!」
と決意し、私が通っていたところは幸運にも大学に隣接してる語学学校だったため、私は語学学校を飛び出して、大学に通っている人たちに自ら話しかけるようになりました!
私が思っていた
「会話ができなかったらどうしよう…」
という不安は意外にもちっぽけで、メキシコ人は本当に気さくで話しやすく、そして話しかけやすかったです…!
この「一歩踏み出す勇気」から私の環境が一変して、友達も作る事ができ、そして授業でスペイン語を学ぶだけでなく、より実践的なスペイン語を自ら学ぶことができました。
そこで私はやっと
(スペイン語に触れているなぁ〜)
と実感する事ができました!
これから留学する人への金銭面でのアドバイス「事前準備から留学は始まっている!」
すでに海外に行きたい人や、行く国を決めている人は物価の事前情報を調べておくことをお勧めします。
それに対して、自分で貯められるところはアルバイトなどでしっかり貯めて、厳しかったら家族と相談して支援をしてもらうことを考えると良いと思います。
最近では、様々な奨学金の制度もあるので、自分でそういった機関を探すのも一つの手だと思います。
私自身が選んだ国は物価が比較的安いところで無駄遣いも特にしませんでした。
それは、留学中にも旅行をしたかったのと、旅行をケチケチするのが嫌だったので…!
そうした時に、
先を見越して自分がどう生活するか、自炊をして節約するのか、それとも外食するのかなどを常に考えて行動する事が大事だと思います!