使うお金は「消費」「浪費」「投資」を整理!総額費用315万円/1年2ヶ月(呉町健治さんのアメリカ・語学留学)

夏にニューヨークのガバナーズアイランドで行われるパーティーでのひとコマ

夏にニューヨークのガバナーズアイランドで行われるパーティーでのひとコマ

 

留学プロファイル

・名前:呉町健治(くれまちけんじ)さん
(35歳※留学時)
・留学国・都市:アメリカ・ニューヨーク
・留学形態:語学留学
・期間:2015年5月~2016年6月
・滞在方法:シェアハウス

 

留学について

一番多く来た場所、ブライアントパーク

一番多く来た場所、ブライアントパーク

 

35歳の6月に渡米。

エンバシーイングリッシュ・ニューヨーク校(語学学校)に3ヶ月いた後、友人の勧めによりALCC語学学校に移り勉強。

語学学校では、クラスでディベート等を行う実践英語、マスター英会話クラスを受講。

ニューヨークで仕事をしていた知り合いの美容室を手伝いながら、美容室での英語を実践を通して学ぶ。

 

留学タイムライン

・2015年6月〜2015年9月:語学学校(エンバシー・ニューヨーク)で英語の勉強
・2015年12月〜2016年5月:ALCC語学学校にて語学勉強
・2016年5月:帰国
・2017年3月:東京代官山にヘアサロン「Astar」オープン

 

呉町さんのニューヨーク留学費用の内訳(費用合計:約315万円/1年2か月間)

 

費用合計:約315万円(28,600ドル)/1年2か月間

【授業料総計:約100万円(9,000ドル)】

※エンバシー・ニューヨーク:66万円(6,000ドル)/3か月、ALCC語学学校:33万円(3,000ドル)/6か月

 

【生活費総計:約216万円(19,600ドル)】

1ヶ月の生活費:約15万円(440ドル)

【生活費内訳】
家賃: 99,000円(900ドル)
食費: 13,200円(120ドル)
光熱費: 5,500円(50ドル)
交通費: 13,200円(120ドル)
交際費: 11,000円(100ドル)
携帯電話料金: 5,500円(50ドル)
インターネット代: 6,600円(約60ドル)

※渡航費、留学中の旅行代金を含まず

 

「留学しよう!」「ニューヨークに行こう!」と思った理由

学生時代から、外国映画に出てくる綺麗な女優さんやモデルさんに憧れ、「美容師になっていつかこんな女性のヘアを担当してみたい!」という思いがずっとありました。

また、ニューヨークは世界中のファッションや美容が集まっているイメージが強く、「情熱的で流行に乗れるのが世界で一番早い都市」を1度経験してみたいと感じていました。

「海外の方をお客様に美容師をやってみたい」と、ずっと思っていたため、当時の仕事を辞めたタイミングで留学を決意しました。

 

留学費用を貯めた方法

東京で美容師を12年やっていたので、そこで貯めたお金で行きました。

300万円ほど貯めてから留学し、1年分の生活費で250万円くらい使いました

 

呉町さんが教える!留学費節約の3つのポイント

"ザ・オールドアメリカ”的なバー

“ザ・オールドアメリカ”的なバー

 

1.自炊は必須!外食を減らすことが最大のポイント

もともと料理が好きだったこともあり、毎週スーパーで食材を買い、自炊をしていました。

1週間25ドルの食費で済ませられたので、外食と比べるとかなりの節約になります。ランチも2ドル程度で作れるベーグルサンドと、サラダやおかずを作り持参していました。

 

2.値段と好みに合わせたスーパーを選ぶ!

オーガニック食品が好きなのでその商品がそろっている「トレダージョーズ」というスーパーによく行っていました。

こちらのスーパーは世界中から食材が集まり、野菜は安くサイズも大きいので、かなり節約できます。

人気のスーパーだったので夜は10分以上レジに並ぶこともありましたが、多少時間かかっても安くてかつ、美味しい!」と思える食材を買うようにしていたことがポイントです。

 

3.コミュニティサイト「MixB」を活用して家具を安くそろえる!

ニューヨークの不動産で部屋を借りたので備え付けの家具はほとんどなく、現地でそろえる必要がありました。

家具も普通に買うとお金がかかってしまうので、日本のコミュニティサイト「MixB」というHPで誰かが不要になった家具を安く購入していました。

テーブルや椅子などは約20ドルで購入でき、譲ってくださる方の家までシェアメイトと出向き、電車で持って帰ってきていました。

 

ニューヨークの物価は東京のおよそ1.5倍!

ブルックリン側から見るマンハッタン

ブルックリン側から見るマンハッタン

 

商品にもよりますが、ニューヨークの物価は東京の1.5倍程の印象です。

とりわけ家賃は、マンハッタンに近いエリアになるとシェアハウスでも月10万円以上かかってしまうところがほとんどでした。

古い建物も多く、場所によって清潔さも変わってくるので、綺麗好きな人は借りる前に部屋を下見させてもらった方がいいかもしれません。

また、チップ制度なので食事、タクシー、美容などのサービスを受けたら、支払金額の15〜20%のチップが必要になります。

特に食事は日本より高く、それに加えてチップが必要なので、日本と比べて約2倍になってしまうこともありました。

ラーメンに約2,000円かかってしまった時は「さすがに高い…」と感じました。

ただ、スーパーだけは日本より安く、頼りになる味方です。

 

留学してよかったこと「その場所にしかないことが”肌”で感じられる!」

 

35歳での留学だったこともあり、学校では同じ語学力の、約1世代違うクラスメイトもいました。

それでも留学は、年齢問わずタイミングがあるなら迷わず行くべきだなと感じます。

インターネットがあれば世界中の情報を「見る」ことはできます。

しかし、その場所にしかない、空気の匂い・人々の雰囲気などを肌で「感じる」ことが、私たちの心に残り、これからの人生に影響を与えてくれるのだと思います。

元々英語を勉強してきていなかったので、聞き取りができるようになるまで3か月以上かかりましたが、世界中から訪れたクラスメイト達と共に学ぶことは、とても刺激的でした。

また、学校の後に先輩のヘアサロンをお手伝いをさせていただいたことも貴重な体験になりました。

ニューヨークに来る前は、「この生活が終わったら実家の広島に戻ろう」と考えていましたが、現地のファッションや美容に触れているうちに、

「帰っている場合じゃない。帰国したら日本の美容を世界に向けて発信できるように、サロンを立上げて海外を相手に働いていきたい!」

という気持ちが熱く込み上がってきました。

グローバル社会が加速していく中で、実際に行って世界を知るということは大きな武器になり、今後の役に立つことだと、身をもって感じました。

 

これから留学する人への金銭面でのアドバイス「予算よりも1.5倍の金額を用意しておくと安心!」

語学学校エンバシーニューヨークのクラスメイトと

自分で立てた予算の1.5倍を用意しておくと安心です。

何かトラブルが起きた時だけでなく、ライフスタイルが変わると、行きたい国ができたり、そこでしか買えないものが見つかったりするのでお金の使い方も変わってきます。

周りでは、入居したシェアハウスが合わずに別の場所に移り、引っ越し代がかなりかかってしまったという人もいました。

あとは、「消費」「浪費」「投資」の3つを整理して、今、自分が使おうとしているお金がどこにあたるのか」を考えることも大事だと思います。無駄なお金を使わないよう、「浪費」が多くなっていないか意識してみてください。

また、最終手段として海外に出る前に、「どうしても足らなくなりそうになったら、お金貸してください!」と親に頭を下げておく覚悟が大事だと思います(笑)。

ハプニングが起きて急にお金が必要になった時、安心して借りられる場所を確保しておくと、いざという時に安心です!